怒るお客様の対策

大変お怒りのお客様からお電話いただくことがあります。
お怒りの気持ちを抑えながら冷静にお話しして下さるお客様もいらっしゃいますし、
お気持ちそのままに、怒りまくり怒鳴りまくりのお客様もいらっしゃいます。

当然のことですが、前者のほうが解決は断然早く、お客様のご用件も大抵は解決し、ご納得の上、円満に終話いたします。

本日は、典型的な後者のお客様からお電話いただきました。
まず、お電話に出た瞬間から、「いったいお前んところはどーなってんだよっ。できねーよ。ふざけんなっ。傲慢なんだよ。すぐに俺んとこに来いよっ。」と始まりました。
思うようにならなくてお怒りなんだなぁということは分かりますが、なにがどのようにできないのか、今はどのような状況なのか、これがわからないことには適切なご案内ができません。
いくらお怒りでも、そのあたりの状況はお伝えいただきたいものだ、と思いながらも、勿論そんなことは言えませんし、そもそも思ってもいけないのかもしれません。

まずは、そのようなお気持ちに同調します。確かに私だって物事が思うように進まなければ怒りの気持ちが湧いてくるでしょう。ごもっともです。

さて、次は、やりきれないお気持ちをどのように鎮められるか。こちらでお手伝いできることはないのか。この点を精一杯探して行きます。
私お客様のお気持ちわかります。何とかして解決したいと心から思っております。ですからお客様もぜひご協力下さい。状況把握さえできれば、私この件に関してはプロフェッショナルですから、原因も判明するでしょう。そして解決策もご提案できるでしょう。
ですから、お怒りになられた経緯、内容をできるだけ詳しく教えていただけませんか。

この気持ちが通じた時点で、冷静になって下さるお客様とは、お話は早く進みます。ほぼ良い結果になります。

さてここで、どうしても冷静になって下さらないお客様、お怒りの言葉の中から、必死で状況を探ります。語彙の多いお客様でしたら、状況把握できることもあります。

ここで困るのが、語彙の少ないお客様。

できないんだよ、
ふざけんな、
傲慢だ、
誤りに飛んで来い、
社長連れて来い、
お前アホか、
殺すぞ、



ああもう無理です。
これでは状況は何も分かりません。
殺されはしないとは思いますが、でも気持ちも凹みます。

解決策としては、
「大変申し訳ありませんが、私では分かりかねますので、上司のほうからあらためてご連絡させていただけませんか。」

ご希望の社長からのお詫びではありませんし、
すぐにお宅に飛んで行ける訳でもありませんが、
上司がお話おうかがいしたほうが、
きっと色々な権限を持っている分解決が早いかもしれない、と想像していただければ、それだけでも少しお怒りのトーンが下がります。

あらためて上司からご連絡さしあげた時には、お怒りのながらも意外と冷静に詳しくお話いただけることも多いのです。

さてこの「あらためて上司からご連絡」に、対応してくれないコールセンターもありますので要注意です。
今のコールセンターは、この方法を積極的に採用しています。自分で対応が無理だと思ったらすぐ上司から折り返し対応にシフトしてください、と何度も言われています。

上司=SVさんが、だいたいオペレーター5〜6人に対して1人の割合で配置されています。
とても恵まれた職場です。

何が何でもひとりで解決させようとするコールセンターは、オペレーターにも不親切ですが、お客様にも不親切だと思います。
権限を持った上司にどうしても伝えたいことがある、責任者と話したい、そうご要望いただいたら、やはり企業としては、ご要望に沿うべきではないでしょうか。サービス業なら尚更です。

以前のコールセンターは、「責任者と話したい」と言われて、責任者にその旨を伝えても、
「えー、なんでー、それそっちでなんとかならないのかなー、だってオレが話したっておんなじだよ、なにも解決しないし、オレそもそもよくわかんないからさー、オウさんのほうでなんとかしてよ」

なんとかできることは全てなんとかしています。なんともならないことは、なんともならないとお客様にもご理解いただいてます。それでもどうしてもこれだけは責任者に直接話したい、それが我々サービス提供側の利益になると、そうお客様が善意で考えて下さってるんです。真摯な気持ちでお話うかがってみたらいかがでしょうか?

それでもどうしても電話にでない責任者。
こういう会社はいずれ成長しなくなるのではないか。
そう考えて諦めるしかないです。
向上心のないコールセンターでは働きたくありません。

ではまた。

悪目立ちしていた服装の方

以前、とてもやる気はあるけれども、服装が個性的すぎて悪目立ちされている若い女性の方のことを書きました。
その方、その後無事独り立ちされて、一人前のオペレーターとして、コールセンターで楽しそうにしているのを何度も見かけました。
実は私、悩みに悩んだ結果、彼女の服装についてなんら注意をすることなく研修を終えてしまいました。よくよく考えた末のことです。

他のベテランオペレーターさんなどに聞いてみたりしていたのですが、
超ベテランクラスの先輩方は、皆さま似たようなことを仰いました。

「新人さんの服装なんて気にすることないよ。
職場にそぐわない人は、そのうち皆が違和感を感じるようになって、それが色々な形で本人に伝わって、最後は絶対に居なくなるから。放っておいても収まるところに収まるものよ。そもそも服装の決まりがないってことは、守ることも破ることも元々無いものなのだから、雇われている側の我々が何か物を申すようなことはしないほうがいいよ。」
と仰いました。

どうしましょう!私もう社員さんに物申してしまいました!
以前、彼女の服装が気になるので…と理由を言って、このコールセンターに服装の規定はあるのか?と社員さんに尋ねてしまっておりました!

「それくらいはいいよ。物申したんではなくて質問したってことでしょ。大丈夫よ。オウさんドンマイドンマイ。」

先輩方ありがとうございます。次回からは先輩方に真っ先に質問させていただきます。
でも私、このグンマさんの服装について質問した時に、社員さんから
「確かにグンマさん社会人らしくないというか、あれはちょっと目に毒なので、オウさんのほうで、うまいこと指導しといてください」
と言われてましたので、どう指導したらよいものか、本当に真剣に考えていたのですけど。

「社員さんだってそんなに真剣に考えてないって。オウさんが気になるっていうのなら指導しといてもいいよ。でも会社としては大して気になってないよ。ってことだよそれ。ホントにドンマイだよオウさん。このままグンマさんのこと放っておいてみなよ。彼女、絶対に契約更新されないから。だって彼女、変なのは服装だけじゃないわよ。お客様対応も酷いんだから。絶対切られるって。勿論社員さんには私からは何にも言てないわよ。でも、それくらい会社だって分かってるって。だってほら彼女シフトも少なくなってきてるでしょ。入れてもらえてないんだってきっと。」

はあ、そういうものですか。
先輩方さすがです。余裕です。
服装以外にも違和感があるということですね。服装にばかり気を取られて私には全く見えていない部分が、先輩方にはしっかりと見えていらっしゃるのですね。

確かにこのコールセンターに残っていらっしゃる方は、やる気がみなぎっているグンマさんのようなタイプではありません。常に落ちついて冷静な、むしろテンションの低いタイプの方が多いようにお見受けします。
そして皆様方とても頭が良いです。40代50代の主婦層の方がお子様の話をされているのをよく聞きますが、お子様方、本当に高学歴でいらっしゃいます。お母様である先輩方からの遺伝子ということになりますので、お母様方も、それは素晴らしく頭の良い方なのでしょう。

さてグンマさんの契約は3月いっぱいだったかと思います。先輩方のお見立てが正しいかどうか楽しみにしております。

ではまた。

職場の寒さ対策

この時期、寒いです。朝の通勤時は特に。 電車を降りて駅か勤務先まで歩くほんの7〜8分の間に指先が冷えきってきます。
職場について、全員がパソコンを立ち上げ、朝礼が終わり、業務開始です。
電話を取り応対。SVの方が行き来します。
部屋が温まってくるのは2時間くらい経ってからでしょうか。
それまでは、とにかく寒いです。

職場では、膝掛けの持ち込みが認められています。
もちろん申請書を書いて、実物のチェックを受けて、承認されてからです。
そして一旦持ち込んだら、また申請書を書いて認められるまで、持ち出しはできません。つまり、冬の間は室内に置きっ放しになる訳です。

私はかなり大きめの、ウールのひざ掛けを持ち込んでいます。朝は肩から身体全体にかけています。
少し温まってきたら次は腰に巻いてロングスカートのようにします。これで午前中をしのぎます。

午後2時を過ぎたあたりから、部屋全体がだいぶホカホカしてきます。膝掛けは畳んで膝の上にのせるか、保管用の棚に戻します。
膝掛けは毎出勤日には、このように利用しています。

そしてもうひとつの寒さ対策。これは良いのか悪いのか聞いたことがありませんが、貼るタイプの使い捨てカイロの、小さいサイズのものを1つ、下着のお腹あたりに貼っています。
多分ポケットなどに入れて持ち込んで触ったりにぎったりするのは禁止だと思いますが、下着のお腹あたりに貼っていればそれはもう下着の一部です。
手が冷えた朝は、お腹に手を当てていれば温まります。せなかに貼って背中に手を当てていたらなんとなく不審ですが、お腹あたりに手を置いておくのはそれほど違和感はないでしょう。

そしていつも悩むのは、持ち込む飲み物をどうするか。温かい飲み物にするか冷たい飲み物にするか。
取り急ぎ温まりたい時は、コンビニで買った温かいコーヒーやお茶など、手に持っているだけで温かいものが良いのですが、以外とすぐに冷めてしまいます。持ち込みできるのはフタのできるペットボトルタイプのみで、私の好きな小さな缶コーヒーなどはフタが出来ないので持ち込めません。
ペットボトル以外で持ち込み可能な飲み物は、マイボトルすなわち水筒に入れた飲み物です。
温かい飲み物を保温可能なボトルに入れて持ち込んでも良いのですが、あさ一番に、ボトルから温かいコーヒーを飲んで一息つこう、なんて思っていたら大間違い。コールセンターは朝の入電は多いのです。
そして、電話対応を1件終え、次の入電までの15秒ほどの間に、喉を潤そうと思うと、熱い飲み物というのはなかなか上手く飲めず、冷たい飲み物を入れたボトルのほうが便利なのです。
そうして、朝は、凍えながら冷たい飲み物で喉を潤し、お客様には明るく対応させていただいております。
もう少し空調をうまく調整できないものかとリクエストするオペレーターさんも多いので、そのうちご対応いただけるかもしれません。

そのうち、といえば、最近暖かい日もたまにあります。そのうち寒い冬も終わりですね。

ではまた。

時給の話に関連して

一昨日は時給について少し書きましたが、そういえば以前、関連した事件がありましたので、ご紹介します。
私が正社員として勤務していた頃の話です。
私の勤務する会社があるアプリの元のようなものを入手してきました。作成者は日本の企業ということになっていましたが、実はそこの社長さんが個人的に海外の知り合いに頼んで、その方のツテで海外の学生さん達が開発した、というようなアプリだったと思います。
それを元に、私の会社が、ある特定の業種の会社の、特定の業務でのみ使えるアプリを作りました。
私は、そのアプリをその業種の会社にご紹介し売り込む営業のような仕事になりました。

そのアプリを導入して下さるお客様には、各会社のご要望に沿って請負でオプション部分を作成し、その会社専用のアプリとして動作するようカスタマイズした上で導入しておりましたので、
アプリ代以外に、専用のカスタマイズ費用、開発費用のようなものをいただいておりました。

このシステムがある大手の会社に採用いただくことになりました。開発費用は××,×××,×××円という我が社にとっては大型契約となりました。

さて、このときに、お相手のご担当とシステムの内容について詳しく打ち合わせをする為の、我が社のリーダーを選出致しました。
私は、システムにある程度詳しい若手のホープAさんを推薦しました。

ここから半年以上に渡って、仕様決めの提案や打合せが続きます。この間Aさんの前でも、システム内容の話以外にも当然お金の話が何度もされます。

そのうちにこのAさんは色々なことに疑問を感じるようになります。
なぜ月に×,×××,×××円ももらっているのに僕の給料は×××,×××円なのでしょうか?と言い出したのです。

これ誰でも分かることですが、お客様からいただいた分を、目の前にいる我々だけで山分けしている訳ではありません。
Aさんが直接手にする給料以外にも、Aさんに使われているお金はたくさんあります。会社の施設、設備、福利厚生、分かりやすいところで言えば、Aさんが使うパソコンやプリンタや、Aさんの参加したがっていたシステム研修などの費用もそうですよ。インフルエンザの予防接種も会社でしましたよね。自分で全部支払ったらどうなるか考えてみてくださいよ。

さてさて、一人当たりに×,×××,×××円も出してくれる会社が世の中にはあるんだ、と大きな勘違いをしたAさん。我が社を辞めていかれました。
最後にお話したときは、
「僕にはもっと価値があることが、今回の仕事のオウさんの見積書を見て分かりました。オウさんありがとうございました。」
オウさんの見積もりのおかげって??
私がお客様に出した見積書の単価が即ちAさん自身の単価だと勘違いされたということでしょうか。
そんなアホな勘違いをする人がいるのでしょうか。

Aさんはこの半年後に猛烈に後悔した様子で現れるのですが、この話はまた後日。

ではまた。

時給の話

今のコールセンターは、フロアごとに部署が分かれていて、それぞれのフロアに、違う派遣会社からオペレーターが派遣されてきています。
これ、実は私すごく最近になって知ったことで、全員同じ派遣会社から来ているのかと思い込んでいたので、とても驚きました。
派遣会社同士なんていわゆる競合他社なので、いつも休憩室でお会いしてなんとなく仲良くなっていた顔見知りの社員の方に、まるで自分の派遣会社の社員さんに話すようにずっと話していたのに、実は別の派遣会社の社員さんと知って驚いた訳です。
お相手の社員さんのほうも、私があまりにフレンドリーに話しかけてきていたので、自分の会社で採用している人間だと思い込んでいたとのこと。
全く別の会社の社員と、派遣オペレーターの間柄だったと判明した時はお互いびっくりでした。

その方、男性の方ですが、転職でその派遣会社の社員さんになられたそうです。
転職する前は、ある公共機関で働いておられたのですが、結婚し子供が生まれた際に、ご自身は育児休暇はとらなかったものの、育児休暇を取った奥様のサポートの為に、少し有給休暇をまとめて取りたかったことが叶わず、職場の無理解に悩み、退職されたとのことでした。その後、取り急ぎ派遣会社に登録し、働きはじめたところ、見込まれて社員さんになったそうです。

いまどき公共機関で、男性に育児休暇を進めないどころか、出産前後の緊急事態に休暇を取らせてもらえないなんて、そんなことがあるのでしょうか。いったいどんな公共機関なのでしょうか。
とても気になりますが、彼は「県内の大きな公共機関ですよ」としか仰いませんでした。
例えば県庁?県庁職員なら、有給休暇どころか育児休暇を進められそうなものです。

ところで、その彼が仰るには、彼の所属する派遣会社は、この派遣先から結構な額を支払っていただいてるそうです。
そして、我々のような派遣オペレーターにその一部が時給として支払われるのです。

時給に対してどれくらいなんですか?と聞いたら、詳しいことは言えませんが倍くらいですよ。とのお答えでした。なるほど。
この件と似たようなことで、随分以前に思うことがありました。時給の意味を勘違いされて転職された後猛烈に後悔されたけれど後の祭りになっていた方がいらっしゃいましたので、後日お話させていただこうと思います。

さて、時給といえばその彼の会社の所属のオペレーターさんの時給と、私の時給は、なんと100円も違います。100円違えば1日800円。1週間5日間勤務で4000円。1ヶ月4週間として20000円。
どちらの派遣会社も交通費は別途支給です。
彼の派遣会社のほうが、私の派遣会社よりも、クライアントさんからの評価がきっと高いのでしょう。沢山いただけているから、沢山還元できているのではないか、と思っています。

フロアがかわると仕事の内容もかわりますが、それでも彼の会社から派遣されれば、1ヶ月20000円も支給が増えるなら、新しく仕事を覚えてもいいかな。という気がします。

派遣会社を移るというのは、良いのでしょうか、いけないのでしょうか。その辺り少し調査してみようと思います。

ではまた。

派遣全員に成績をつけること

今のコールセンターに派遣されて、驚いたことがあります。
かなり大型のコールセンターなのに、2人の担当社員の方が、数百人もいる我々オペレーターに様々な角度から成績をつけているのです。

契約時に成績の話は聞いていません。従って、その成績が、どんなことに利用されるのかも知りません。
唯一知っているのは、個人個人それぞれに還元される品質評価シートというものです。
この品質評価シートというのは、ある時突然個室に呼び出され、面談をしながら我々オペレーターに手渡されます。
そして、シートと録音を参考に、今後どのように電話応対の品質を向上させていったらよいのか、個人的に還元を受けるのです。

平たくいうと、自分が電話応対した中で、担当社員の方がとても気になったもの、すなわち失敗のような電話応対の、数件の録音を聞かされながら、
オウさんのこの場合の応対は、ここは良かったね、しかし、ここが悪いね。ここ、なんであんなふうな言い方しちゃったのかなぁ?これこれこういうふうに返事すればよかったじゃない?ほらここ、ここでもうお客様がイラっとしたのわからないかなぁ?残念だなぁ?
みたいな注意をひたすら30分くらい聞かされるのです。

全く気分の良いものではありませんが、仰ることは仰る通り、確かに後からよくよく考えれば違った対応があった筈なのです。次に同じ失敗をしないよう細心の注意を払うしかありません。今後の自分自身の品質向上に前向きに取り組むしかないのです。

それ以外にも、
オウさんの休憩時間は何分でした。
受信件数は8時間あたり25件です。
などなども。

ところで、そんなに色々調べたりしてデータを取っているなら、それを元に何か統計をとって、傾向を探り、コールセンターの品質向上に活用したらよいのではないかと思います。

例えば、
受電の際のNGワードを使用頻度の高い順に並べてみる。オペレーター側に、こういうワードを使っている人が多いようなので気をつけるように研修をする。
お客様のクレームが多かった内容をまとめて、注意点を周知する。 などなど。

今のコールセンターではこういったことがないので、個人的に経験を積み重ねていくか、休憩時間などにベテランさんに話しかけて情報を得る努力をするか、個人個人のそういった努力が必要です。
向上心の高いオペレーターは沢山いるので、日常茶飯事的に我々はそういった話をしています。

このように皆が個別でやっていることを、せっかくなのでまとめて教えていただけると有り難いなぁ、と常々思っています。

また、実はこの成績が、個人的還元以外に何か契約更新の際の資料としても活用さるのではないか、とモヤモヤと考えることもあります。
例えば、オウさんは敬語の適切利用の評価点が平均以下だったので次は時給が下がりますよ、というような。

さて、事情は全くわかりませんが、雇われている以上、言われた注意点は改善しなければなりません。
どんなコールセンターに行ったとしても共通のことですが、私が一番大切だと思っている注意点を紹介します。

とにかく気持ちを集中すること‼︎
これに尽きると思います。

声のトーンが少し低かったですね、とか、話を受け止めるタイミングが少し早くて、お客様によっては返事を被せてきたと不愉快に思われるかもしれませんよ、などと技術的な改善点について指摘を受けたら、そのことに集中してみる。考えてやるのと、考えずにやるのでは大違いです。考えてやっていれば、いずれそのスキルは身につきます。

技術的な指摘に対して集中する以外には、
お電話を下さったお客様の気持ちに集中すること。
お客様が、質問だろうとクレームだろうとご自身のペースでお話されたいだけ気持ちよく充分にお話ができるように、気持ちを集中して一生懸命お話を聞くこと、これに尽きます。お客様が納得して用件を終えられるようにするのが大切なのです。

コールセンターの仕事は、とにかく自分の気持ち次第だと思います。
お客様が何を仰りたいのか。何を知りたいのか、納得していらっしゃるのか。疑問点は残っていないのか。とにかく心を尽くしてお話を伺うことに尽きるのです。

話が逸れてきました。
日々朝から晩まで我々オペレーターの電話応対の録音を聞きながら、ひたすら評価シートを使って下さっている2名の社員の方に感謝します。

ではまた。

SVから好かれなくても会社に好かれる

細かな間違いが多く、いつもSVさんに注意されている、少しご高齢のオペレーターさんがいらっしゃいました。

こんな言い方もどうかと思いますが、
きっと少し頭の悪い方、なんだと思っていました。
もしかしたら、若年性痴呆症なのかも、と思ったことさえありました。

隣の席で、応対内容を聞いていると、ハラハラすることもあります。
お客様の電話番号の聞き間違いが多いこと。
必ず復唱する、というルールはきちんと守っていらっしゃるので、「03-1234-5678 でございますね」などと仰ってますが、実際手元でメモをとっているのは
「03-1234-4567」と、微妙に異なります。
通常我々オペレーターは、1人一台パソコンの前に座り、応答専用のシステムを立ち上げ、お客様が仰ったことなどを記録していきます。お客様が仰った電話番号も、一般的にはダイレクトにシステムに入力し、応対が終わった時には入力も終わっています。

ただし、どうしても入力の慣れない方、遅い方もいらっしゃるので、そういう方には念のため、メモ用紙とボールペンが渡されています。

この方、応対が終了して電話を切った後に入力をする、と独自ルールを決めていらっしゃるようで、何度SVさんから注意されても通話中にシステム入力することはありません。何度注意されても「はい、かしこまりました。」と神妙にお返事されていらっしゃるにもかかわらず、です。
若いSVさんが、裏で「あのばぁちゃんがさー使えなくてさー」なんて、他のSVさんにお話しされていらっしゃることもあって、ハラハラしていました、

ところが、ある日、私自身にフロア異動があり、1フロア下の階で、別の、事務系の対応もしている部署に配属になってみたら、
なんとらその方、その少しご高齢のオペレーターだった方が、事務専門として働いていらっしゃいました。

しかも既に、派遣ではなく契約社員という立場になられていらっしゃったのです。

電話対応ができないから事務対応にまわされた、ということなら契約社員という立場には昇格しません。
何かしら、その方を社員として雇用したい理由が、クライアントの会社には あった、ということでしょう。

なぜあの方が選ばれて社員になれたのか、
ここは是非理由を知りたいところですので、今後そのあたりは突っ込んで行きたいと思います。
今のところは理由はわかりませんが、
SVさんに嫌われても会社に好かれれば結果オーライ、という話でした。